まるで風のように



月あかりの中で眠れない夜には
もうあの人なんて忘れたいと思う
手紙など書けないあの人の許へは
返事の来ないのがもう分かってるから
   まるで風のように
   身体を突き抜けた
   もう見えない
   まるで風のように
   流れては消えてく
   追いつけない


雨降りを気にして覚えたこの癖も
あの人の前なら なおせると信じた
酒に酔ったふりで心まですさんで
吐き出せるものならすべて白紙にして
   まるで風のように
   心だけさらった
   もう会えない
   まるで風のように
   流れては消えてく
   追いつけない


   まるで風のように
   身体を突き抜けた
   まるで風のように
   心だけさらった
   もう会えない
   もう会えない
   もう会えない