雲雀



静かな街を流れ ぼくは一人風に吹かれた
もとよりこのぼくには 君を愛する資格もない
出来れば鳥になって すべてを眺めていたい
そして思いを雲に託し 涙を君のもとへ


ぼくには恐かった 君の声の途切れるときが
ぼくには淋しかった 君とは違う空を飛ぶ
出来れば時を止めて 流れに逆らいたい
そうさ少しの望みあるならそれでもよかったのに


雲雀は太陽に恋をして命を捨てた
それでもそれがひとつ たったひとつの望みなら
勇気を与えたまえ この身を焦がしていいほどに
愛して愛しぬいて すべてをなくせるほど
そして思いを雲に託し 涙を君のもとへ